第6回行政透明化検討チーム終了

 24日の17:15から正味30分ほどで会議は終了。もともと45分が予定の会議で、論点整理の事実関係の確認と、大臣案である「行政透明化検討チームとりまとめ」の説明、確認だけが議題であるので、発言できることも限られ、ほとんど儀式的な会議でした。
※行政透明化検討チームの資料関係がなぜかリンク切れしているので、以下に手持ちの「とりまとめ」のデータを置いておきます。
 http://homepage3.nifty.com/johokokai/tomeikateam_006.pdf

 確認されたことは、とりまとめの中の情報提供に関する項目では、複数回の同様の開示請求がある文書については、全部開示された場合のみ情報提供となるということ。情報公開法施行以来、当初は国税庁、今は法務省の請求件数が多く、これらがおおよそ全部開示でかつ複数回請求があるものなので、これが念頭にあるものと理解をしています。これが機能すれば、請求件数は相当に減少ということになるでしょう。ただ、10数年前に東京都の情報公開条例の改正で、当時開示請求の多かった建築確認関係の書類などを念頭に、同趣旨で複数回開示請求があるものを情報提供に回すと条例上手当てをしたのですが、あまり機能していないというか、結果的に低調ということもあるので、どういう実施レベルのものとなるのか、よく見る必要があるかなと思います。

 私がお願いしたことは、とりまとめの中で、唯一開示実施手数料については法律条文の改正ではなく施行令での対応となるので、法案作業の中でこの点についても作業を進めて、法案審議段階である程度明らかにしてほしいということでした。開示実施手数料の減額や、減免の充実など方向性としてはとても良いと思うのですが、どういうものかによってその効果は異なってくるし、大量請求の場合の予納制度が入るので、どういう仕組みになるのかによってこれも賛否が分かれるところだと思います。なので、ここは改正法案成立後ということではなく、なるべく国会審議の中でも実質的な議論をしてほしいところだから、あえてという感じです。

 中島さんからも、解釈運用レベルにどう落としこまれていくのかという観点からの発言があり、これと私のお願いについて併せて蓮ほう大臣から、野党時代の国会審議で具体的な事項が明らかにされてこなかったご経験にふれられ、でも法案が通る前の段階であるのでという含みのあるお話がありました。

 検討チームの泉事務局長から、事前に各構成員には取りまとめ案について説明済みとの言及があったように、事前に説明を受けていて、そこでは、私自身もいろいろ自分の見解を述べています。しかし、そうした各委員の考え等々が公開の会議ではなく、事前説明という個別対応の場に結果的にとどまっているのは非常に残念。ただ、大臣による取りまとめという性質、検討チームの構成員としての役割を考えると、最終段階で何かを述べることはそもそも…という感じでもあるので、こういう会議になるのでしょう。私自身はいろいろ考えて、結局その場で話をしていたことは会議では控えてしまったという腰砕けでしたし。意見書を書面で出すかどうかも散々迷いましたが、思うところがあって結局出さず。何だか微妙な話もあったりで、何とも表現しにくいものでもあります。ただ一つ言えることは、不開示規定の3号、4号関係は、検討チームとしての問題意識と見直しの方向性は整合していない一文が入ってしまったのはとても残念ということです。

 今後の法制化については、次期通常国会を目指すということのようで、法案作業は行政刷新会議と総務省の共同で進められることになるようです。大臣の方針として出されたものなので、これを基本に技術的な詰めが必要な個所(特に訴訟手続き関係)、2案が示されている個所の調整などが行われるので、実際にどういう構成になるのかは法案として固まって硬直してしまう前に、何らか確認する機会がほしいと思っています。

 今回の検討チームの取りまとめに対しては、思っている以上に肯定的にかつ積極的に評価する人が多いことが印象的です。2004年度の情報公開法見直し検討の時点で、運用上の課題は認識しつつも改正に至らなかった経緯を考えると、長年の懸案を今回改正目処が立ったところは、本当によかったと率直に思っています。基本的に、すべてより情報公開されるように前向きに議論がなされてきましたし。

 ただ、最初の大臣素案からやや後退した個所、大臣素案で曖昧であった部分が整理された結果、やや積極性が薄れたように感じられる部分があったりと、やや残念なところがあります。何より残念なのは、やはり行政文書の定義の問題という、知る権利の根幹にかかわる課題にまったく手がつかなかったところが残念。行政文書の定義が同じなので、各行政機関ごとにばらついていると思われる解釈運用レベルのまま、公文書管理法が施行されると、法にのっとり管理されているもの以外は開示請求対象にならなくなってしまうことがとても懸念されます。法律本文を変えるという議論が設定された「枠」では想定されていないので仕方がないということかもしれません。むしろ、これからどうしようかと思案をしています。

 ところで、24日は検討チーム終了後の時間帯は、以前からクリアリングハウスの理事会予定で偶然に日程がかぶり、今回の見直しについていろいろな話になりました。率直なところ、今回のとりまとめはどうなの?何点?どう評価しているの?矢継ぎ早に聞かれて、いろいろ言いたい放題。基本的には前進、すごく前向きという認識は共有しつつも、私の悪い癖である屈折した目線だと少し違った風景も見ているところがあるので、その話をしてなんだか盛り上がっていました。その話、わかりやすいとも言われて、そうか、意外に共感してもらえる話なのねと認識。途中で同じく検討チームで一緒だった中島昭夫さんに連絡を取る必要が出て電話を入れて、いろいろ感想等々話したり。思うところはけっこう共通かもしれないという感じでしょうか。

 それから、このブログでぶつぶつと呟いている行政透明化検討チームの一人反省会の内容も、かなりぎりぎり自分の感想として書いているのだけど、それを読んでいる理事から、生々しさがある面白さと言われました。あれも読む人が読むとそういう話なんだよね、というかあまりそうならないように微妙に書いているつもりですが、そういう感想もありです。

 理事会後に、慰労会をしてもらいうことになり、さらに飲みながら言いたい放題。途中から合流された方もいて、さらに言いたい放題が続き、この間にたまった何かを少し洗い流しましたよ。私は慰労されるほどのことは何もしていないのですが、今回ばかりはありがたく慰労されました。ただ、これからが情報公開法に関してはいろんな意味で正念場という感じがありすぎて、なんだか複雑です。めげずに頑張ろ(-_-)
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by clearinghouse | 2010-08-25 23:52 | 行政透明化検討チーム