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第3回公文書管理委員会 傍聴行ってきた

 12日は、第3回公文書管理委員会。何と1時間で終わってしまいました。議題を見て、予想はしていたのですが・・・。
 肝心の公文書管理委員会はこの前パブコメをした「特定歴史公文書等の保存、利用及び廃棄に関するガイドライン」の検討だけです。パブコメは、何ともやっつけな意見を↓一応私も出しました。

 http://johokokai.exblog.jp/15207625/

 第3回の資料は以下に掲載されています。

http://www8.cao.go.jp/koubuniinkai/iinkaisai/22/221012haifu.html

 議論は、特筆するものはないかなという感じです。今この質疑をしますか、という質疑があったりで、相変わらずこの委員会、結構脱力系です。なんか不思議な感じで、微妙な意味で面白い。情報公開法の実務や実態を知っている委員は、何人いるんでしょうという感想を持ってしまう感じも^_^; このメンバーで特定歴史公文書等の利用制限に対する不服申立の審査をするのか・・・という気が。何か想像がつかない。

 特定歴史公文書等の利用制限についても、通常は行政機関であれば審査基準は行政手続法に基づくパブコメの対象になるのですが、国立公文書館(独立行政法人)だと義務がないので、そういう意見を個人的にもずっと言ってきたのですが、その点についてガイドラインでパブコメについて言及できないかと言う趣旨の質疑がありました。質疑があってよかった!と思ったけど、独立行政法人はパブコメの義務の対象外、法人の判断によるというお答え。そんなことはわかっていますと突っ込みたくなりました。むしろ、ガイドラインで実施することが望ましいくらいは書いて欲しかったんですけど、それが書けない理由を説明して欲しかった!独立行政法人等情報公開法では、各法人が審査基準を設けていますが、パブコメがされていたものがあったかどうかは不明です。こちらが数が多すぎてちゃんとフォローをしていないというのもあるのですが、たぶんやっていないし。

 公文書管理法と著作権の関係も質疑になっていました。これは、今、文化庁で著作権法の改正の検討中で、5月に公文書管理法関係で一度議論をしています。情報公開法と同じように著作権法に一定の例外を規定する方向ですが、電子化に関して少し別の議論もされています。資料や議事録が以下に掲載されています。

文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第5回)
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/housei/h22_shiho_05/gijiyoshi.html

 次回は11月30日が予定されています。次回から、各府省庁の文書管理規則が次々に諮問されてくるようです。12月中にも1回か2回の会議が入る予定のようです。これはタイヘンだ。でも、実質どの程度の審議をするか次第なので、本当に大変になるかどうかは・・・という感じでしょうか。各府省庁の規則は、パブコメの対象になるのではないかと思うので、もしそうなったらこっちの方がタイヘンかもです。

 それで委員会を2時間くらいかなと見ていたところ、予定していたのより早く終わったので、寄り道される側の迷惑も顧みず、急きょ近くに寄り道をしてから帰りました。そうしたら、ちょうど寄り道した時間が民主党のNPO税制のヒアリング前だったようで、行った先で知り合い何人かにばったり。たまたま理事として関わっているNPOもヒアリングに呼ばれていたようで、何の用でいるの、どっちの件?と聞かれてしまいましたよ。国会が始まると、みんなやっぱり何だかんだといるんですよね。
 
by clearinghouse | 2010-10-13 22:54