マイナンバーと特定個人情報保護評価とパブコメ

 12月下旬に、民間を主に対象とした個人情報保護法の骨子案が明らかになるなど、今年はプライバシーをめぐるさまざまな問題・課題が目白押し。秋には、国勢調査もありますね。

 法制の動向との関係でいえば、マイナンバーの導入に向けた準備が進んでいます。具体的には、特定個人情報保護評価が、マイナンバー対応でシステム改修をする前に行われ、パブリックコメントが求められます。国の行政機関でも、自治体でも行われていて、ちょうど今、東京都と厚生労働省がパブコメを行っています。

 この特定個人情報保護評価は、読んでいて「あ~!!」と言いたくなるような代物で、本当に頭が痛い。どう意見を言うのかも、何を評価、判断するのかも実はわかりにくいです。特に、この評価制度はリスク要因を判断し、それに対応するという一面がありますが、評価書を読んでいても、どうもリスクをどう見積り、評価をするのかについては、そんなに明確な想定がないようにも感じられます。要は、こういうテーマだとこうリスクを書くよね、というある意味紋切り型の感じもしなくもなく・・・。マイナンバーという新しい仕組みを導入するに当たってのリスクって、そういう感じでいいのかなとも思いつつ・・・

 年末は、自分の地元自治体(世田谷区)が特定個人情報保護評価のパブコメを行っていたので、とりあえず意見は出してみました。言葉の一貫性がなかったり、ちょっと粗いかな、という部分もあり、そして何より怒り(?)を覚えたのは、パブコメ用の資料にページ数もふってもおらず、意見を言う箇所を指定するのも面倒で、「本当にパブコメを求める気あるのか(怒)」とイラついたことでありました。

世田谷区「社会保障・税番号(マイナンバー)制度と「特定個人情報保護評価」(意見募集は終了しています)
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/160/784/d00136218.html 

 これに対して私が書いた意見は以下のようなもの。我ながら、評価書読んでイラついていたのがわかる感じの意見。大したことを書いていませんが、結構パブコメで困っている人がいるようなので、参考までにアップしておきます。

 特定個人情報保護評価に対する意見(世田谷区)

 ただ、この評価書をどう読むとよいか、あるいはそもそもどう評価し、何に意味がありそうかということをやはりちゃんと見定める必要があるなとしみじみ思いました。そこで、制度設計に携わった弁護士を講師に迎えて、勉強会をします。導入前のパブコメだけでなく、この先見直しなどもあるので、マイナンバーの是非とは別に、しっかり理解をして今の技術と個人の権利の関係を考えるきっかけにしたいと思っています。ぜひ、ご参加ください。


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 勉強会 マイナンバーの導入で行われる
     「特定個人情報保護評価」ってどんな仕組みですか?
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 PDF版案内→ http://bit.ly/1v2YF8D

 日 時 2015年1月24日(土) 13時半~16時半
 会 場 大久保地域センター3階 会議室A

      新宿区大久保2-12-7(JR大久保駅から8分、大江戸線・副都心線東
                新宿から徒歩6分)
      地図 http://bit.ly/1v2Y3jk
 講 師 水町 雅子さん(弁護士、前・特定個人情報保護委員会上席政策調査
             員、元・内閣官房社会保障改革担当室参事官補佐)
 資料代 1,000円(情報公開クリアリングハウス会員は無料)
 定 員  30名(先着順。事前のお申し込みを承ります)


  事前申込⇒ https://ssl.kokucheese.com/event/entry/247361/


<ブログラム>
 1 講義 「特定個人情報保護評価とはどんな仕組みか?」 水町雅子さん
 2 質疑
 3 グループディスカッション(すでにパブコメが行われた自治体の特定
  個人情報保護評価をサンプルに)
 4 グループディスカッションのまとめ



 マイナンバー法の施行に向けて、各自治体ではマイナンバー導入のための準備が進められています。その中でも、マイナンバーを使う業務では、システム改修や新システム導入前に「特定個人情報保護評価」が実施されますが、これは案が公表され、パブリックコメントが行われます(すべての自治体が行うわけではあ
りません)。

 すでに、パブリックコメントを終えた自治体もありますが、公表された「特定個人情報保護評価」を見て聞こえてくる声は、良くわからない、難しい、細かすぎてつかみにくい、何に意見を言ってよいか困った、というもの。

 特定個人情報保護評価は、マイナンバーを含む個人情報を取扱う際の制度、システム、運用を事前に評価し、個人情報保護へのリスクを分析して対策を講じることを明らかにするものです。自治体でも個人情報を含む業務処理がシステム的に行われるようになっている今、システム導入前にプライバシーへの影響を評価
する仕組みは重要です。

 マイナンバーの是非は別にして、そもそもプライバシーへの影響をどのように評価する仕組みなのか。パブリックコメントではどんなポイントを見るとよいのかを、内閣官房で「特定個人情報保護評価」の立案に携わった水町雅子さんから、お話をお聞きします。

 主催 特定非営利活動法人情報公開クリアリングハウス
    〒160-0008新宿区三栄町16-4 芝本マンション403
    TEL:03-5269-1846 FAX:03-5269-0944 携帯 080-3714-7257
    e-mail:icj@clearing-house.org
 
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by clearinghouse | 2015-01-07 23:30