情報公開裁判 いろいろ

 11月27日(月)に、沖縄国際大学に墜落した米軍ヘリ事故の情報公開訴訟の地裁判決が出される。原告の全面敗訴。原告は那覇市在住者で外務省の一部非公開決定処分を争うため、福岡地裁に提訴していたもの。弁護団も沖縄の弁護士で構成されているので、本当は沖縄で裁判をしたいところだが、そうはいかないのが行政事件訴訟法の限界。

 敗訴なので、結局、米軍ヘリの墜落事故を受けての日米政府間で行われた連絡・協議等の一部などが非公開のまま。もともと外交情報に関する非公開規定は行政裁量の大きな規定なので訴訟で争うのは難しいが、判決が「公表を予定していない情報である」ことを非公開妥当の理由として複数触れているのは気になる。控訴についてはまだ判断していないようだが、新材料の発掘にこちらも協力中なところなので、地理的にも裁判を維持するのはなかなか大変だが、控訴してほしいなあとは思う。それにしても、判決をみていつの間にか弁護団の人数が膨れ上がっていたのには驚いた。提訴当初はどうなることかと思っていたのに・・・。

 提訴当時のリリース等は以下に掲載してある。
 http://homepage1.nifty.com/clearinghouse/news/news2005/news050318.html

 それでもって、本日、私が原告の情報公開訴訟が東京地裁で結審。3月1日に判決の予定。争いの主な内容は、司法試験委員会の会議内容を録音した物が個人メモで行政文書に該当しないとした法務省の決定の取り消しと、録音物の公開の義務付けを請求したもの。先日、あるNPOの会合後の宴席で、行政法の研究者2名と情報公開制度の話をしていてこの訴訟に話が及び、「あなたがこの裁判で負けると制度運用に影響が大きいから絶対勝たなければだめよ!」と、口を揃えて言われてしまう(二人とも女性でした)。ええ、それはよくわかっています。わかっているけど、こればかりは答えが出てみないと何とも…

 ところで、私が原告の情報公開裁判はこれで3つ目だけど、いずれも結審前に必ず何かある。最初の訴訟は、地裁でいったん結審したものの、判決までに裁判長以下裁判官の構成がみな変わってしまい、かついろいろと争いの内容に関連した動きが出てきてしまったため、弁論再開になり判決までに非常に時間がかかった。二つ目は、控訴審の東京高裁で控訴人・被控訴人ともに主張を尽くしていたものの、裁判官の間で合議が終わっていないことを理由に一回期日が延びる。今回は、書面の検討をしたいとのことで原告・被告ともに何もすることはないが、一回期日が入って今日結審。二つ目の合議が終わっていないから期日をもう一回というのは珍しいと人からは言われた。いろいろやっていると、いろいろあります。
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by clearinghouse | 2006-11-28 19:34