昨日は、J.I.フォーラムに呼んでいただいたので、ちょっとだけ話しをしてきました。この機会に、構想日本のメルマガにも寄稿をしました。


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 「政治とお金の問題 本質はなに?」
       特定非営利活動法人情報公開クリアリングハウス理事 三木由希子
  http://www.kosonippon.org/mail/bk100326.php
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 繰り返される政治とお金の問題に、うんざりしている人は多いはず。何か問題があると、その都度政治資金規正法の改正による、『規制強化』が行われてきています。今回も、団体献金の禁止が検討課題になっています。

 しかし、政治団体や政治資金収支報告書を見ていると、団体献金の問題もさることながら、その前に議論すべきことが別のところにもあります。

 一つは政治団体のあり方です。一人の政治家に関連する政治団体の数に制限がなく、関連する政治団体が100を超える政治家がいたり、全国各地に多くの関連政治団体のある政治家もいます。政党支部も、選挙区支部ではなく別の支部が主な献金の受け皿になっていることもあります。

 政治団体の名称も届出をすれば自由に変えられるので、政治家のフルネームが入っている団体名から姓のみ含むものへ変更している政治家もいます。何度も別の名称に変えている政治団体、政治団体を解散させた直後にまったく同じ政治団体を新設しているなどもあります。

 政治家単位でお金の流れをフォローすることや、一つの政治団体を経年的に追うことがむつかしいのが実態なのです。

 もう一つは、政治活動がどう支えられるべきなのかということです。団体献金の禁止などは、政治が不当な影響をお金によって受けないようにするためには必要なことだと思います。一方で、政治が長く、団体献金によって支えられてきたことも事実です。言い換えるならば、団体献金によってしかお金が集められないので、政治がなかなか市民のためのものにならなかったとも言えます。

 団体献金を禁止するのであれば、政治活動のためにどのくらいお金がかかり、それをどう支えるのかもあわせて考えなければなりません。政治資金収支報告書を見ていると、収支がゼロという政治団体は多いですし、政党本部や政党支部からのお金以外の収入のほとんどない団体もあります。個人献金は微々たるもの。

 今、国政政党には政党助成金として税金が入っていますが、政治活動は国政政党だけでなく、地域政党も行っていますし、無所属の議員もいます。政党助成金を増やすという話だけだと、国政政党の救済策というだけであって、政治活動をどう支えるのかという本質的な議論ではありません。

 政治にかかるお金を「見える化」すること、そして政治活動がお金の面でもどう支えられるべきなのか、という二つのことを今度こそきちんと議論をすべきだと思います。
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by clearinghouse | 2010-03-27 00:00

 議会改革白書を発行した自治体議会改革フォーラムの主催で、自治体「内閣制」に関するフォーラムが開催されます。

 未だに市民と議員の条例づくり交流会議と自治体議会改革フォーラムの関係をうまく説明できないのですが、交流会議の運営委員として、私も主催者の一員だと思います。議会の国の人々には大いに関心のあるフォーラムだと思います。私は、勤務先の行事で行けませんが、よろしければご参加ください。

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 これが議会改革!?
 自治体「内閣制」に関する緊急フォーラム
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 http://www.gikai-kaikaku.net/

  ●日時:2010年03月27日(土)14時~16時30分
  ●場所:法政大学 市ヶ谷キャンパス 58年館 835教室
       (JR・ 地下鉄飯田橋・市ヶ谷下車 徒歩10 分)
      http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/index.html
  ●共催:自治体議会改革フォーラム、法政大学大学院政治学研究科
  ●資料代:1,000円
  ●討論参加者
    廣瀬克哉(法政大学)、江藤俊昭(山梨学院大学)
    三谷哲央(三重県議会議長)、 大同衛(京丹後市議会議長)
    中尾修(前栗山町議会事務局長)

 地方自治法抜本改正(地方政府基本法制定)において、自治体への「内閣制」の導入が提案されています。「厳格な二元代表制」が時として「住民の意見が適切に反映されず、また、効率的な事務の処理を阻害していることもあるのではないか」との問題認識のもとでの提案です。

 自治体議会の現場では、議会基本条例の制定を中心に、二元代表制における合議制の代表機関としての役割や責任を果たしていくための改革が広がりつつあり、そうした当事者からは、「ようやく動き出した二元代表制のあるべき姿を追求する取組を阻害しかねない」という懸念の声も上がっています。

 自治体議会の最前線で改革に取り組む実践者とともに、二元代表制への「内閣制」導入提案の有効性を検証するとともに、今後の地方自治法抜本改正の検討に対して提起していくべき論点を確認、共有する場としたいと思います。ぜひ、ご参加ください!

連絡先
 変えなきゃ!議会自治体議会改革フォーラム
 E-mail info@gikai-kaikaku.net
 TEL 03-3234-3844 FAX 03-3263-9463
 〒102-0083 東京都千代田区麹町2-7-3-2F
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by clearinghouse | 2010-03-25 00:00

 職場の移転だの何だのとあって、睡眠と移動時間以外はほぼ仕事をしている状態から脱出できず、書きたいことがあってもブログの更新どころではないのですが、とりあえず告知。

 政治とお金の問題についてのフォーラム。政治資金の問題は、そんなに詳しいわけではないのですが、データベースのためにマスのデータを扱っているので、その辺でお話しすることになるのかなあ。

 ご都合がつきましたら、是非足をお運びください。


第152回J.I.フォーラム 「政治とカネ」問題、もう打ち止めにしよう
http://www.kosonippon.org/forum/detail.php

 政権交代しても「政治とカネ」の問題が止みません。野党はここぞとばかりに追及しますが、最後は弥縫的な法律改正で終わり、また同じ問題が繰り返す。こんなことが数十年来続いています。重要な政治問題が山積している時に日本はこんなことをやっていていいのでしょうか。

 問題解決の核心は情報開示の徹底です。具体的には①国会議員の政治団体の一本化 ②「外部監査」の義務化 ③すべての収支報告書のインターネット公開と複写の解禁 です。これをしなければ何をしても根本解決にはなりません。私たちはこのフォーラムを「政治とカネ問題を打ち止めにする会」にしたいのです。

● 日時 :2010/03/26(金) 18:30~20:30(18:00開場)
● 場所 : 日本財団ビル2階・大会議室
● 参加費 :2,000円 (シンクネット構想日本会員は無料です)
● 懇親会参加費 :4,000円程度 (参加希望の方のみ)
● 主催 :構想日本

● ゲスト
岩井 奉信(日本大学教授)
 柿沢 未途(衆議院議員)
 柴山 昌彦(衆議院議員)
 平 将明(衆議院議員)
 藤末 健三(参議院議員)
 三木 由希子(情報公開クリアリングハウス 理事)
●コーディネーター兼討論者:野中 尚人(学習院大学教授)

お申込フォーム
 http://www.kosonippon.org/forum/regist.php?m_forum_cd=231
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by clearinghouse | 2010-03-24 00:00

議会改革白書

 いわゆる密約問題の検証結果が発表されるなど、いろんなことがどんどん起こり、進んでいますが、この1ヶ月半、膨大な作業量の仕事を前に、世の中の流れを横目に見つつ、ひたすら作業の日々でした。今の心境は、なんとか「生還」。久しぶりに、危険を感じる忙しさだった。

 そんなあわただしい中で、何とか3本の原稿を書いていて、そのうちの一つが今週中に刊行されるそう。

『議会改革白書2010年版』(廣瀬克哉・自治体議会改革フォーラム編 3500円)
 http://gikai-kaikaku.net/hakusho10.html

 その中で、「議会のアカウンタビリティ―合議制機関の説明責任とは何か」という原稿を書きました。私の付けていたいい加減なタイトルから、内容を見て編集者は当初「中途半端に開かれた議会を改革しよう」とつけてくれたけど、その後の調整でこのタイトルに。

 内容的には、「中途半端に開かれた議会を改革しよう」という方がぴったりくるかも。というより、「議会のアカウンタビリティ―合議制機関の説明責任とは何か」という内容を目指していたのに、書いていたら「中途半端に開かれた議会を改革しよう」という内容になってしまったという感じ。これが私のクオリティという気も。

 ちょっと値がはりますが、地方議会改革の今が詰め込まれているので、よろしければお買い求めください。
 
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by clearinghouse | 2010-03-18 00:00