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情報公開法 開示文書改変問題の続報

 24、25日付の毎日新聞で、情報公開法開示文書改変問題の続報が報じられています。

 東北厚生局:開示文書改変 258カ所、授業時間数かさ上げも(毎日新聞 10年10月24日)
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101024ddm041010114000c.html

 東北厚生局:開示文書改変 情報公開手続きを1カ月超放置 「他の仕事で手回らず」(毎日新聞 10年10月25日)
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101025ddm041010112000c.html

 24日付の記事には
 問題の文書は福島県郡山市の医療専門学校が提出した08~09年度の歯科衛生士科年次報告。改変前の原本とされる08~09年度の年次報告の一部(A4判計23ページ)が23日、開示請求した元教員(52)方に厚生局から郵送された。

とあります。

 改変前の文書が送られてきたとのことで、それを最初に開示された文書と照合したところ、258箇所の改変が見つかったとのこと。一部の文書が送られてきた経緯は、
 元教員によると22日夜、自宅留守番電話に厚生局総務課の担当者から「先に開示した行政文書の一部に誤りがあった。改めて開示すべき文書を郵送する」との伝言があった。
 
ということです。開示文書を間違えましたという程度の問題か、ということと、改変箇所が258箇所ということならば、誤りがあったから訂正という程度の問題ではもはやないです。

 今回は、たまたま請求者が決定期間を超過しても決定されないので東北厚生局に問い合わせて、そこで担当者が一定の真実(記載に誤りが見つかったので学校側に訂正を求めている)を答えたので、たまたま発覚したというものだと考えられます。もし、問い合わせたときに説明がなければ、請求者が問い合わせなければ、単なる決定期間の遅延という問題だけで終わらされていたと思われます。

 それに、6月に開示文書の改ざんが報道されて問題となったばかりで、また同じ医療専門学校関係で開示文書の改変(改ざん)問題が出てきている。もはや、厚生労働局と医療専門学校の両者の関係の含めた検証をしないと、問題の根は何にも解消されないのではないかと思うところです。
 
by clearinghouse | 2010-10-25 22:10