東京都知事交際費、日程表 再び!

 今週発売のサンデー毎日が、東京都知事交際費や知事の出勤状況、そして四男がらみのトーキョーワンダーサイトの会計文書を取り上げている。サンデー毎日は4年前に、東京都知事交際費と知事の日程表、海外視察に係る公費支出などを、「石原慎太郎研究」として6回シリーズで報道しており、今回は4年を経て知事交際費等々の情報公開請求をして再び取り上げている。

 4年前の報道の際、取材を受け、週に2、3回しか都庁に出勤していない事実を示す知事の日程表や、一回の接遇で数十万円の高額な飲食を交際費を使って繰り返していることを示す会計文書を見せられ、わが目を疑ったものだが、今回も記者が取材に来た際に、相変わらずの交際費と日程表を見せられ、正直、失笑してしまった。今週に入ってもう一度取材を受けたが、その際に別の文書を見せられ、こちらも失笑ものだった。おそらく、来週号のサンデー毎日に記事が掲載されるだろうが、懲りてないとしか評しようがない。

 それにしても、最近の知事の日程表を見ると「庁外」と記載されている日も多く、この「庁外」とは知事の日程を職員が把握していないということのようで、週のうち行方不明が半分、残りの半分もおおよそ午後から登庁してくる知事が、今どきいるというのもすごいし、報道を受けて4年前に批判されてもなお、それを続けているもいろんな意味ですごい。それに、交際費で1回に数十万円という高額の飲食接待が、4年前にいろいろと批判されたのに継続しているのも、いろんな意味ですごい。一般的には、首長の交際費は慶弔や儀礼的なものに支出され、飲食接待に使われることはない。というか、過去にいろいろな自治体の交際費を見てきたが、ここのところ飲食接待と思われる支出は見たことがない。東京都の1999年施行で今も生きている交際費支出基準には、接遇への支出が可とされているが、他自治体の基準はどうなっているのだろうか?

 ところで、4年前のサンデー毎日の報道がきっかけで、知事のガラパゴス諸島への千数百万円という高額な旅費支出と、知事交際費の高額支出に対して、それぞれ支出を違法として別々の原告により住民訴訟が起こされていた。すでに旅費については昨年中に判決が出され、一部の支出が違法とされ、知事交際費については1月30日に東京地裁で判決があり、やはり一部の支出について違法とされたところだ。原告、被告ともに控訴しているため、判決は確定していないが、一部の支出に違法性が認められたことは、それなりに意味があるのだろう。

 判決文は本文が97ページあり、60ページから裁判所の判断が示されているが、多くの部分が、各交際費での接遇に関する支出について、なぜ高額になったのか、その接遇の必要性等々について詳細に都側が主張をした内容と、それに対する裁判所判断で占められている。ところが、実際の支出文書を見てもそんなことはまったくわからないし、接遇の場への出席者の氏名ですら全員明らかでない文書ばかり。裁判になれば詳細に主張をして支出について説明と思しきことをするが、実際の公文書にはそのような記録がないというのは、なんともお粗末。記録のないところでは、意味ある情報公開は成立しない。個人的には、接遇に絶対に使うなとは言わないが、使うならそれなりの筋を通し、それなりの責任を果たせと言いたいところ。

 判決を受けて、2月2日になって、東京都は知事交際費の執行状況についてホームページで2月から公表することを発表し、支出の相手方すべてを記録しない決裁文書も見直すことも表明している。事態は少し前進したが、過去のツケは重く、また監査請求がありそうな予感。それに、登庁しないで週の半分は行方不明という状況は、いかんともしがたい気がするところ。いっそのこと、知事の給与に対する監査請求でもしろということなのかなあ。
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by clearinghouse | 2007-02-09 23:52