更新再開

 諸事情により長らく更新できていなかったけど、更新再開。気が向いたら更新する程度の緩い感じで続ける予定。日常の仕事としては情報公開の世界から離れたが、それでも生業の片手(片手ではすんでいないところもあるけど)でいろいろなかかわりがあるので、その出来事と、いろいろ日々考えたことを書き連ねていこうとは思う。

 10日は、勤務先を早く出て夕方からの会議に出席するため神奈川県庁へ。神奈川県は今年で情報公開条例制定25周年だ。私がこの世界に足を突っ込んだのは1992年のことで、すでにその時点で制定から10年経過していた。思えば、私が最初に訪ねた情報公開の窓口は神奈川県で、県庁の少し上の階に受付窓口があり、あまり良い印象を持たなかった記憶がある。同じ日、逗子市の情報公開の窓口も訪ねだが、開放的でアクセスしやすい窓口で両者の違いに驚いたことも記憶している。そういえば、1992年以来15年以上も連載させてもらっている月刊誌の最初の原稿は、この窓口比較だったような気もする。

 話が脱線したが、神奈川県庁に行ったのは、情報公開条例制定25周年を記念して11月に県主催で情報公開・個人情報保護フォーラムが開催されることになり、そのフォーラムのパネリストとしてお招きいただくことになったので、その打ち合わせのためだ。私がパネリストをつとめるのは、第一部の「情報公開と市民参加」 。短時間だが、市民がどう使っているのか、どのような課題があると考えているのかを話す予定。第二部は「個人情報保護と日本社会」。平日の午後だが、ご関心のある方は以下にプログラムや申し込み方法が掲載されているので、ご確認ください。

http://www.pref.kanagawa.jp/press/0709/059/index.html

 このフォーラム開催に当たっては、今回も含めて3回の会議が開かれている。いずれも参加させてもらったが、第2部の個人情報保護制度に関して交わされた話には、いろいろ考えるところがあったので、これについては時間がある時にでも書こうと思う。

 翌日(11日)の午前中は、東京高裁へ。司法試験委員会の議事内容の録音テープが行政文書ではないと不存在になったことを争っている訴訟の控訴審で、結審した。東京地裁では原告である私が敗訴しており、控訴していた。被控訴人である国はほとんど反論なし。判決日は12月20日。当初は行政文書性を争う訴訟だったが、今の時点での私の個人的な関心は、拒否処分の理由の追加と取り消し訴訟と義務付け訴訟の関係に移りつつある。

 本件は行政文書ではないとして不存在になったが、東京地裁では録音テープの行政文書性は認める内容の判決だった。しかし、開示の義務付け請求も上乗せしたこともあってか、不存在処分の取り消し訴訟だたはずが、不存在処分も不開示処分も拒否処分としてとらえられ、取り消し訴訟の中で録音テープの不開示処分該当性も判断し、取り消し訴訟部分で敗訴。義務付け請求は取り消し請求と一緒に提起されなければならないが、この場合の「取り消し請求」に対する判断と義務付け請求の判断が表裏一体だとすると、不存在決定の場合に公開義務付け請求することは、かなりリスクのある選択のような気がしてきている。まずは判決を見なければならないが、再び敗訴の可能性が高いと思うので、上告の際にどのように争うかは考える必要があるなあ。

 これとは別に、新件を提訴予定。訴状は夏休みにエクスターンシップでクリアリングハウスにきた法科大学院の学生が書いてくれたものがあるので、その内容を確認して修正等をしなければ。さらに、別件でやはりどうしても訴訟をした方が良い案件があるので、こちらは本人訴訟でやろうかと思案中。なかなか足抜けできないなあ。
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by clearinghouse | 2007-10-13 21:52